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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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       第001号   ’99−06−25

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        「問題」とは? 「解決」とは?

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企業内研修の講師、それが私の<第2の人生>で選んだ職業でした。

その理由は明白にして実際的。かのバーナード・ショウの警句、

   He who can, does. He who cannot, teaches.

   (能力ある人は実行し、能力なき人が教える)

の通りです。

 

●人間というローテク的存在

製造現場のリーダーとして(我ながら)抜群の私でしたが、いったん

現場から身をひいてしまうと、もう<抜群>に戻り得ない。技術屋の

世界は秒進分歩、時あたかもハイテク化曲線が急上昇し始めた時期で

したから、そう覚悟しなくてはなりませんでした。

 

つまり、やむなく「能力なき人」になってしまったわけで、それなら

「教える」ほうでやって行くほかあるまい、と。血液B型は切り替り

の良さが身上です。我が持てるエネルギーやノウハウを世に生かそう、

それには<教える>に限る、、、ところが、

 

では、何を? どうするか? たちまち問題に遭遇したわけ。

 

考えて、やがて気付いたのが、「人間」自体の進歩の緩やかさでした。

何しろギリシャ・ローマの昔から、そう変わってはいないのですから

ね。「色々な問題を起こす動物」である点は、特に変わっていない。

 

恋、欲、ねたみ、、、どの部分をとってみても、古典に出て来る人間

模様は、我々現代人のそれと変わるところがない。時空を超えて、、

と言えばロマンチックだけれども、トラブルはトラブル。もちろん、

我々のは、多少とも複雑で刺激的で、<高度化>してはいますが。

 

家庭や職場、どこにも<問題>はあり、誰でも何か悩み抱えています。

文明が高度化するにつれ、問題はさらに、深さ、広さを増すばかり。

いったい「人類の英知」なんて、本当にあるんでしょうかね?

 

いや、むしろそれが<人間の本性>、お釈迦様もそう言われました。

そして遺された言葉が「自灯明、法灯明」。よく勉強し、自分の力

で解決なさい。これに反対できる人は? いるわけがありません。

 

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●EM法との遭遇

自分で言うのもナンですが、私はかなりよく勉強したほうでした。その

おかげで、自分なりに道を開くことが出来たし、自分の期待以上の成果

に恵まれたと思います。が、それは<製造現場>という自分の守備範囲

に限られたものでした。かなり「全身全霊」的体験ではありましたが。

 

それを普遍化した形で語って、少しのお役に立つことは出来るだろうと

は思いますが、どこにも、だれにも通用するとは思いません。謙虚に、

当面は<職場>の<問題>に限らせていただこう。まあ、当然ですね。

 

そんなことで模索を重ねること約5年、ついに「EM法」というものに

出会う日が来ました。いわく「論理的思考技法」。理屈で人生を築いて

来た私には、これはピッタリかも知れない。ひと役買わせて頂ければ、、

で、その普及活動を業とする会社の一員となりました。

 

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●明快な定義

やがて知ったのは、「EM法」にはルーツがある、ということ。それは

わが国では「ケプナー・トレゴー(略して、KT)法」と呼ばれるもの

だということ。両者の間の違いは、主にその「伝え方」で、<骨組み>

自体は全く同じだということ、etc. 従って私は、この二者を区別する

必要はあるまい、という考えです。

 

この(という単数形を用いるのは前記の理由によります)技法の基本的

な定義の一つであり、初めに感じ入ったのは、<問題>の定義です。

 

 「ものごとの<あるべき姿>と、その<現実の姿>が

         かけ離れている<状態>、これを<問題>と言う」 

ウーム、これは明快! ではありませんか?

 

<問題>と聞けば、何やら色々、ゴチャゴチャとからまっている、、、

そんな状況が思い浮かぶのが普通。それを見事にバッサリですからね。

 

この(文字通りの)切れ味に、私はまずウットリしました。そう言われ

て初めて気付くとは残念なくらいでしたが、まあ率直に認めましょう。

 

そんなアタリマエのこと、分かっている、人に言える、というのが私の

<あるべき姿>ではあろうけれど、<現実>的にはそうではなかった、

つまり<かけ離れ>ていた。これこそは、まさに<問題>でしたなあ。

 

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●いわゆる「問題解決」

<問題>が<かけ離れ>なら、<解決>するとは<かけ離れていない>

ようにすること、<かけ離れをなくす>こと、に決まっているでしょう。

 

「そりゃ、そうだ!」 ウン、とうなずけば即実行。私の生き方です。

素朴に理解し、真面目に実行する。それで、私の<現実>はたちまち

<あるべき姿>と一致する、<かけ離れ>はなくなります。エヘン、

<問題>は<解決>。いや、実に胸がスッキリしましたな。

 

「問題解決」の四文字熟語はイカメシくて、何か手に余りそうな感じが

しますが、難しく考えずに済ませるコツがそれです。要するに、

  ◎明快な定義に基づいて単純化すること

  ◎あるがままに現実を認識すること

  ◎<すべきこと>を実行すること

でしょうね。案ずるよりは生むが易し、、、格言の通りです。

 

以下、私の経験した最近の問題解決。ちょっとしたお笑いですが、、、

 

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●私における<問題>

メール・マガジンの発行を志した時の私は、購読者ではあったけれども、

作り方、出し方など全く知りませんでした。おお、何たる<かけ離れ>!

それが本年3月末の、私の<現実の姿>でした。

 

折も折、「ウィークリーまぐまぐ」上で「メールマガジン発行者倶楽部

in Tokyo」(メルマガクラブ)の創刊を知って、迷わず申し込みました。

その創刊第1号配信が4月13日。「大切なのは<動機>と<仲間>」、

そして「仲間を見つけよう」と。たしかにその通りでしょうな。

 

もちろん反対はないけれども、「仲間」って、、どうやって探すの?

慌てなさるな、メルマガクラブは大変親切。「5月にオフライン・

ミーティングを予定」と来た。そうか、よし、是非それに参加しよう。

 

その具体的な案は4月24日の第2号で示され、再び迷わず申し込んで、

5月12日の夜、渋谷で集まりました。そしてそこで、何人かの<若い>

先輩(私は<ジュラシック>世代ですからね)と知り合いになりました。

 

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●<問題>の発展

やがて分かってきたのが、「まぐまぐ」の審査をクリヤーするためには

ホームページを持つ必要がある、ということ。たまたま私はケーブルTVの

インタネット・サービスを利用しているので、多少の機能的制約が伴なう。

その点を「まぐまぐ」に問い合わせたのが5月20日。「ノー・プロブレム」

の答が貰えて、それなら、とCATVにサーバーの割り当てを申し込み、

6月1日付で、その登録通知書が貰えました。

 

そこで、次のステップ。「ホームページ作成」なる<教材>CDに従って

画面を作りましたが、これは面白い!いや、面白がってる場合じゃないぞ。

サーバーにアップロードしなくては。で、イザ、という段階まで来たら、

思いがけない急ブレーキ。えー?<FTPソフト>が要るんですって?

FTP? CATVのサポートにそう言われたけれども、私には初耳。

 

メルマガを出したいと思っていただけで、ホームページなんか開きたく

もなかった、、、が私の実情でした。フーン、そんなものが要るのか?

これは困った。が、困ってばかりいては前進できない。そこで参考書を

読んでみると、、、さらに困った! 術語からしてチンプンカンプン。

 

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●急転<解決>!

フリーウエアを二つ、インタネットからダウンロードして研究するには

したものの、「使える」、「さ、やろう」という気にはとてもなれない。

スタンド・アローンの作業とは異なり、ヘタすれば、繋がった先に迷惑

を及ぼすだろう、、、。心配で、心配で、一種の<金縛り>状態。

 

一晩悩んで、そうだ!と思いつきました。「困ったときの仲間だのみ」。

「仲間」が大切だ、と励ましてくれたのは「メルマガクラブ」だぜ、、。

で、思いつかれた<若い先輩>のほうは大迷惑だったでしょう。が、

この際、心をオニにして、、、結局オニになっちゃいました。ほんとに

申し訳無かったけれども、、、。

 

その<先輩>の親切が身にしみて有り難かったこと!

押し掛けて操作の様子を見せてもらう。帰って試しては電話で確かめ、

「大丈夫」の一言をもらう、、、で、ついにアップロードに成功。

<先輩>には「スーパーおたすけマン」の尊称を謹んで捧げた次第で

あります。

 

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●振り返ってみると、、、

いやどうも、長い話になりました。練達の人の目には「バカみたい」で

しょうね。でも、知らない、出来ない、というのは大方<そんなもの>

なのですよ。要するに、レベルの差。

 

メルマガの出し方を知らない、仲間もいない、ホームページが必要だ

とも知らない、勿論持ってない、ついにはFTP?それ何?とくる。

どこを取っても、<あるべき姿>と<現実>の<かけ離れ>ばかり。

ネガティブ保証付き、<問題>のカタマリみたいな私でしたな。

 

その私が、ともかくもこうして<発行>している。今や<現実>は、

<あるべき姿>らしくなった。目をこらしても<かけ離れ>は無い。

つまり、<解決>したということですな、これは。

 

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●要するに、、、

お分かりですね。<問題>を<解決>するには、何が<かけ離れ>て

いるかを率直に見て取ること。そして、何らかの方法で<かけ離れ>

を無くすること。ま、それには少しの勇気と努力が要りますけどね。

 

そして、(上の私のケースでは「無くてはならない」ものでしたが)

あったほうが良いのは、一足(とは勝手ながら控え目な表現ですが)

<先を行く人>の励ましと支援です。

 

誰にも問題を解決する力は潜んでいるのです。その力を正しく発揮

すればよい、それだけのこと、、と言えば簡単すぎるかな。心には

負担がかかります。それを軽くするには誰かと語らい、うなずきを

交わし合いながら行くこと。もしそう出来れば、第一に楽だし、

<旅は道連れ>の楽しさも増す。間違いも少なくすることが出来る

、、、、、でしょうから。

 

私が誰かのための「おたすけマン」を思いついたのも、まあそんな

ところからでした。               ■竹島元一■

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